創価大学教育学会

創価大学教育学会>書庫>2008年第7回大会ラウンドテーブル抄録
ラウンドテーブル1/教室B402

環境教育のあり方

提案者・司会者 桑原Victor伸一(創価大学教育学部 准教授)
話題提供者 久保薫(創価大学教職大学院 院生)

 21世紀は環境の世紀といわれるようになって、数年が経ちました。「環境問題」や「エコ」という言葉を新聞やテレビで目にしない日はありません。平成18年12月22日に公布・施行された改正後の教育基本法においては、教育の目標の一つとして「生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。」とする規定が盛り込まれました。今や環境教育は避けては通れぬ道なのです。なぜなら、母なる地球には限りがあり、もはや躊躇している時間などないからです。国連では2005-2014の10年間を「国連持続可能な開発のための教育の10年」とし、環境教育の振興を訴えています。日本における本格的な環境教育への取り組みは、まだ始まったばかりといえるでしょう。
 新学習指導要領では、環境教育は「現行通り各教科、道徳、特別活動及び総合的な学習の時間それぞれの特質等に応じ、環境に関する学習が行われるようにする必要がある。」とされていますが、環境先進国と呼ばれるヨーロッパ諸国等では、環境という科目が設けられています。
 アフリカの言葉に次のようなものがあります。「地球を大切にしなさい。それは親からもらったものではなく、子どもたちから借りているものだから。」本ラウンドテーブルでは、環境教育を行う教育者の立場から学校教育における環境教育のあり方を考え、世界の環境教育から日本の環境教育の今後をみつめ、子どもたちに残す未来について大いに語り合っていきたいと思います。

キーワード:「環境教育」「持続可能な社会」「地球的視野」